灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

蒼い魔術師は悪夢を屠る 5


第四章
 
ハンダー・M・ドックマンは、
私がこのアカデミー生の頃から、そして、卒業後の最初の配属先でも同じ。

つまりは同期生だ。

2年前、ハンダーがアカデミーの教員に配置換えされていたことを知ったときは、流石に驚いた。

しかし、
よく考えると「教員としての適性」は
確かにあったのかもしれない。

 
このアカデミーは、優秀な順にA~Cの三クラスに分かれる。
ハンダーは現在Bクラスの担任業務も行っているとのことだった。
 
 
ハンダー
「…それにしてもお前の活躍はほんとすごいのな。学生の中にはお前のファンもいるんだぜ。俺の受け持つクラスにもいるし…」
 
ナタリー
「…ちゃんと、軍属として守秘義務は守っていますよね?…」

ハンダー
「…お前、相変わらず、言葉は丁寧だけどマジになると目が怖いのな…そんなにお前がやったこと、若しくはしでかしたことを聞かれたくないのか?…大丈夫、守秘義務は遵守しているよ。」

ナタリー
「…なら良いわ。」
 
ルーグ
「はは、あなたの武勇伝、面白いと思いますけどね。」
 
ナタリー
「…あんなの、武勇伝でもなんでもないですよ。とにかく「過去の話し」は全部、守秘義務が生じますからね。」

 
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過去
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蒼い魔術師は悪夢を屠る 2

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蒼い魔術師は悪夢を屠る 4