求め、欲し、…そして堕ちた。
無いものを欲する。
…いや、無いからこそ欲するのか?
無い物ねだりとはこのことなのか?
『生者が、死者を羨むことがある』らしい。
以前の僕は、そんなこと、理解もしなかったが、今は違う。
その心が、わかるんだ。
そうして僕は『禁忌』へ、又は『最も憎みべきもの』へ、手を伸ばした。
…その結果は、堕ちた。
過去の幼い僕が、後ろからこう囁く。
『…僕は結局、何がしたかったんだろうね?』と。
ぼくは問う。
『なに』を『何処』へ『どの方法』で、求めるのか?
一度堕ち、
また一度堕ちた。
…次の僕の行き着く先は…