檻の外の暗闇の世界を視て
過去を引きずり
しがらみに縛られ
足には鉄鎖を嵌められて
その鎖を 確認しながら歩かなければ
転んでしまう。
或る日突然 檻の鍵は開いた。
鍵は開いたが 檻から出ることができなかった。
だって 鉄鎖が付いたままだもの。
外の世界へ出ることなんて できやしない。
檻の外から一人の人がやってきた。
頭上から その人が話しかけてきた。
『 Look at me (私を見て)』
面をあげて その人を見ると こう続けた。
『 私を見て。
足元ばかり見ていては 進めない。その鉄鎖は もう自身の力で外せる。
外へ自由に出ることもできる。 私たちならできる。 』
最後まで 自分を檻に閉じ込めていたのは自分自身だったんだ。
檻の外は真っ暗でわからない未知の世界
それでも この人となら歩いて行けると信じている。