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灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 37

過度なストレスの結果




赤髪は
とある授業中 咳が止まらず、気づくと喀血していた。
胃潰瘍だった。




銀髪は、
給食を食べることができなくなってしまった。
朝夕の食事は、両親の目もあるため
無理やり胃に詰め込んでは 
吐くを繰り返す
…つまりは拒食症状態となってしまった。








2人の異変に気付いた
当時の学校の担任と養護教諭が、

まずはとスクールカウンセラーへカウンセリングをセッティングした。










2人は、そんな状態にもかかわらず
『問題ないので、通常の授業を受けさせてください』と言い、
カウンセリングを突っぱねようとしたが
それでも、
その当時の担任は、カウンセリングを強行させたという。




2人とも、当時はかなり抵抗したそうだ。

しかし、
今は逆に感謝していると言う。








赤髪
『そうそう、あの時、あのカウンセラーに会わなかったら、俺たち今頃どうなってたのかな?…下手すると死んでたかも〜』
と言いながら笑った。






僕はここまでほぼ無言で相槌をうつだけだったが
今の赤髪のセリフに、
自分でも顔面が引きつっているのを感じる。












2人の話しは続く。

カウンセリング開始当初は
2人は頑なに『そのカウンセラー』へ話しをするのを拒んだが

数回 カウンセリングを続けていくうちに
まずは赤髪がポツリポツリと
心情を吐露し始めた。



そうすると
次第に2人は、爆発したように
今まで積み重なってきた
フラストレーションを一気にぶちまけた。

『そのカウンセラー』は
その全てを、
受け止める姿勢で聞いてくれたという。





そして、聞いているだけだった
『そのカウセラー』が口を開き、こう言った。

『…2人が本当に、本当に頑張っているのは聞いているし、私もそう思う。…あのね でも、
もう、頑張らなくて良いんだよ…』






『もう、頑張らなくて良い』

2人はこの言葉を聞いた瞬間、
『何か憑き物を祓われたような感覚』になったと言う。









そしてカウンセラーは
一つ一つ、問題の解決について提案をし始めた。








そして、
当時の担任とそのカウンセラーが
両親へと事情を話した。
その上でアドバイスをしたらしいが…


2人の両親は
…聞く耳持たずだったらしい。










両親はきっと教師として、教育者として
自身たちの教育方針を否定されたように感じたのであろう。







ここから先は
児相(児童相談所)も介入してきた。

2人の病気にあわせて、
病院へ入院し、両親と距離をとった。







結果として両親の希望は叶わなかった反面
2人は文字通り『救われた』らしい。







退院後は
現在もそこで生活をしている左官の叔父の元へ
身を寄せた。




2人とも
両親へは
『自分の道は自分で決めたい』と伝えたが
聞き入れてもらえなかったらしい。





『あなた達の努力が我慢が足りなかったから』や
最終的には
『あなた達は、私達の教え子としても、子どもとしても失格よ。失敗作だわ』とまで言ってきたらしい…








僕はふつふつと
2人の両親へ、怒りの感情が湧いてきた。