愚者と女帝と刑死者と 32
オーナーが、
愚者と女帝に向かって
自己紹介をした。
彼女らも驚いていた
驚くと同時、
オーナーの話術に乗せられていく形で
次第に話しが弾んでいった。
僕は、それを端から眺めていた。
そのまま1時間ほど
愚者 女帝 そしてオーナーの3人が話し続けていた。
…いつの間にか打ち解けている…!?
僕の勤務時間は終了。
3人は、今だに、楽しそうに話をしていた。
僕は、3人のテーブルへと近づき、
話に加わろうとした。
しかしオーナーが
『ここは女の花園!男子禁制なのよ♡』と言ってきた。
幼馴染2人にも
追い払われてしまった。
…なんだ…ちょっと、面白くない…!
愚者と女帝からLINEがきた
愚者
『あんたのバイト先のオーナーさん!
面白い人だな!またちょくちょく行くねー』
女帝
『マフィンもコーヒーも美味しかったわ、
私もまた行くわね』
…2人ともそんなにしょっちゅうは、
これないだろうけど
…常連客を2名 ゲットした。