灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

変化

 

物事はいつだって突然だ。

 

一昨日まで僕へしつこく何度も、夕飯の焼き魚をねだっていた飼い猫は、

昨日起きた時には冷たくなっていた。

 

3日前には、子どものころに見ていたドラマの俳優さんが亡くなったと、TVのアナウンサーが言っていた。

 

先月は春休み前の2月という、中途半端な時期にも関わらず、クラスの女の子が転校していった。

後から聞いたが、彼女は1年近く、ハブられていたらしい。

 

 

今朝も僕はブレザーに着替えながら、登校の支度をする。

いつもと変わらず、いつもの手順で

 

 

…僕はいつもと変わらない。

けれども、僕だって、

いつどうなるかは分からない。

 

 

僕は僕自身が変わっているという自覚はある。

けれどもそれをさして気にも留めていなかった。

 

 

人は変わる。善悪も、例外もなく。