灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

óraunhæft

 

 

彼はいつも笑顔を絶やさない。

 

職場での彼は

他の人が同じ”不幸”に見まわれて、

不平不満を言うことでも

彼は決して愚痴らない。

 

 

彼がミスをおかすと

他の人よりも強く当たられる。

 

 

それでも彼は

笑顔を決して絶やさない。

 

 

ふと、2人の時 私は彼に問いかけた

『大丈夫?』と。

 

彼は その意味を察した。

 

そして彼はこう言った。

 

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『理不尽なんて、当然なんですよ。

世の中ってきっと、こう言う”理”で成立しているんですよ。』と

 

私は咄嗟に口を開け、”なにか”を言おうとした。

しかし、言葉が見つからなかった。

 

私はその次に 涙が零れ落ち始めた。

とめどなく、とめどなく。

 

…私はずるいな。

 

 

óraunhæft

アイスランド語で 『不当な 』や 『理不尽 』などをさす。