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灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

ガンダルシアの双璧

 

 

我がファミリー、他から言わせるとマフィアのボス『ガンダルシア・ハーネンス』は、温情人

だが、自身が治る地域の住民へ、他の地区の住民が手出しをしようものなら、一切の容赦は無い。

 

恐ろしいほどに…

 

 

俺はこの地区に、親から捨てられ、ほっぽり出され、路上生活をしていたところ、

ボス,ガンダルシアから直々に声を掛けて、拾われた。

 

 

以降、ボスの生活の雑用や、時には仕事を手伝いながら生活をしてきた。

 

 

ボスからは『教養は、何においても必要だ。』との意見のもと、ボスの部下たちが教師役となり、部下たちからは、学校と同等程に、

語学から数学、ビジネスマナー、

そして時には銃火器の取り扱い方等、色々と教わった。

 

 

 

ボスには敵が多いらしく、命を狙われることも度々あった。

 

 

ボス自身も、腕っ節は強かったが

そのボスを守る『ヨハン』と『アンジェリカ』の2人は、

まさにボス,ガンダルシアの両腕であると同時に

ボスを守る最後の砦である意味も含めて、2人合わせて『双璧』と呼称されていた。

 

 

俺が19歳になり、ボスの仕事にも深く関わるようになっていた頃、当時 この国で多発していた『要人連続暗殺事件』の矛先がボスへ向き、襲撃を受けた。

 

 

具体的には、ボスが乗っていた移動中の車内へすれ違いざまに手榴弾が投げ込まれた。

 

 

…幸いにも、ボスには別状はなかったものの、それを庇ったヨハンが重傷を負った。

 

 

ファミリー内にも動揺が走ったが、ボスは一言『狼狽える必要は無い!

…ヨハンと、俺たちへ牙を向けた奴らには、これから鉄槌を下す。』と言った。

 

 

その後にアンジェリカから、声を掛けられた

 

 

アンジェリカ

『貴方には、ヨハンの代役を頼むわ』と。

 

 

俺は困惑した。

 

正直、俺にはヨハンのように、ボスを守ることができる自信が無かった。

 

 

それをアンジェリカに伝えると、アンジェリカは『ふふっ』と小さく笑った後にこう言った。

 

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アンジェリカ

『ヨハンの代役に限らず、誰かの代わりにその役割を果たす時、

ほとんどの人は、その前任者の様になるように、役割を果たそうとするわ。

 

…でも、そんな必要は 一切無いの。

 

他の誰かに成る必要は無い。

貴方は貴方で良いの。

自分で、自分のやり方で、その役割をこなせば良い。 

…って、これは私が『双璧』の役割を任された時に、前任者から言われた言葉なんだけどね。

 

…そうゆうことよ。

だから、お願い。貴方のやり方で、私と一緒に 、ボスを守って…!』