灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

No one lives forever

 

 (この小話はフィクションです)

 

 

 

大好きだったおばあちゃんが死んだ。

あたしが13歳の時だ。

 

 

高校一年生の時、同級生が事故で亡くなった。

 

 

翌年、前日まで普通に話していたお隣のお爺ちゃんが、翌朝 亡くなった。

 

 

憧れていた先輩は、いつの間にか自傷行為をやめられず、

最期には自ら命を絶った。

 

 

 

 

 

 

あたしは現在 医療職種

命を取り扱うことを生業として生活をしている。

 

 

 

初めて、担当した患者が亡くなった。

 

とてもとても、悲しかった。辛かった。

 

その後 何度もそれを繰り返した。

 

 

 

『深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを見ているのだから』

 

 

ねえ、必然なのはわかっているの。

 

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『ダメなのは、お腹が空いていることと、1人で悩み込んでしまうこと』

 

 

 

 

 

上司に相談してみた。

 

上司は簡潔に一言こう言った。

『No one lives forever(永遠に生きる者なし)、そう言うことだよ。』

 

 

そうなんだよね。