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灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 38


僕こと刑死者は、思わず聞いてしまった。


刑死者
『2人はその…両親を恨んでいる?』






銀髪が答えた

銀髪
『別に、恨んではいないわよ。
確かに今は離別状態だし、失敗作と言われたことは正直、ショックだった。
でもね、『教育者としての両親』は、嫌いでも、
両親は…親は、何故か嫌いにはなれなかった。
今のその進路希望…心理学を学びたいってことも、できれば尊重して欲しかったけどね…
そして、いずれはまた家に帰りたいな』



赤髪もうんうんと頷いている。










僕は、
そうゆうものなのか、と思ったのと同時に
この双子は、やっぱりすごいなと感じていた。








気がつくと、もう暗くなりかかっている。


ソイラテも飲み干してしまった。




僕は2人に向かってこう言った

『話しを聞かせてくれてありがとう。
2人とも…その…強いな…』






すると赤髪が笑いながらこう返してきた
『お前だって、俺たちから見たら、充分 立派で強いぞ!
あとな…こちらこそ、こんな話しを聞いてくれてありがとな。』



赤髪は表情を真剣に変え、話しを続けた。

赤髪
『だからだな…俺たちも、辛い時はお前を頼るつもりだから
お前も、辛い時は俺たちを頼れ。
誰かに頼らないと、結局は、誰もお前に頼れなくなってしまうんだから』




正直、嬉しかった。
胸が熱くなった。


刑死者
『…分かった。ありがとう。』





雑貨屋では
筆記用具類を購入していた。














3人揃ってショッピングセンターを出ると
外は真っ暗で、街中は街灯が照らしていた。







初夏の、ジメッとして不快なはずの風が
何故だかあまり、
不快には感じなかった。