読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 28

『私達 女の場合はさ、
いわゆる(女の子の日)みたいのが始まり出した時さ、
正直、今までの自分が、消えて
自分でなくなっていくみたいな感覚を覚えたんだ…
でもさ、
それってちゃんと大人に向かって 
成長しているっていう証拠なんでさ…
こんな、月並みな事しか言えないけどさ…
安心して、成長しているってことだから、
大丈夫だから!』




女帝のその言葉を聞いて、

正直 
まだ気持ちの整理はできないけれど、

気持ちを整理する目安は
なんとなくであるが
ついた気がする。







すると、
緊張が解けた僕を見て、

愚者は、急にテンション変え
とんでもないことをぶっ込み始めた!






『てゆうか、
今まで敢えて触れずにきたけど、
あんた 3年間 合唱コンクール、女子パートで参加してたんだよね!
それだけでも笑えるよに…!
今になってやっと声変わりww 成長遅すぎーw もしかして、漫画の、ちょっとでもHなシーンもまともに見れない系?』




愚者は言いたい放題だな…

僕だって怒るぞ…!











そのままくだらない話をしていると
気づくと時刻は午前3時



さすがにまずいと思い、
2人を自宅へ送っていこうと言う。

すると
愚者はニヤリと笑い、こう言い出した!

天体観測!』
『君の知らない物語!』

一瞬、なんのことか分からなかったが
これは確か、楽曲名だ。



両方とも聴いたことはある。





すると女帝が
スマホでその2曲を流し始めた。

両方とも
『星を見に行く話し』であると同時に
『切ない失恋の歌詞』という意味では共通している。






…つまり愚者はこう言いたいのだ

『星を見に行きたいと!』と






夜中に(仮にも)女の子を
連れ回すのは如何なものかと、反対しようとした。




そもそも女帝は、
そうゆうものには行きたがらないと思っていた。




がしかし、予想は外れた。





女帝がスマホを操作しながら言った。

『この辺だと、近くの河川敷が良いんじゃない? 
クラスの子が、前に、星が綺麗だったって言ってた』



なんと女帝までもが乗り気である。









結局 午前3時に、
3人で河川敷まで向かった。



僕が運転、後ろに女帝を乗せて、
チャリで向かう。


愚者は、
僕の兄のママチャリを拝借して
先に爆走していった…










河川敷に着くとそこには情報通り、
満天の星空がそこにあった。






僕は息をのんだ。
2人も同様のようだった。












そのまま
3人揃って、
河川敷に寝そべったまま
上空の 星空を見上げていた。




ふと僕は思った。

時よ 止まれ。

この瞬間とこの空間が

このまま 一生 続けば良いのにと。