読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 15

クラスメイトの男子部員のからの相談は、
なんとかはぐらかし、
うやむやにできた。



刑死者こと僕は今まで通りを意識し、
努めて部活に打ち込んだ。




ホルンの後輩からは、
言われてみれば、そのような好意を受けている感じはあった。

今まで気づかなかった
ごめんね。






夏のコンクール
前年度の部の功績は県大会出場で、
ダメ金であった。


そのため、女帝をはじめとしたほぼ全員が
その先、ブロック大会出場を目指し、
躍起になっていた。




中途入部の僕も、
コンクールメンバーに選ばれた。

選ばれたからには、せめて 
足を引っ張らないようにしなければ…!






 大会当日
会場に向かうためには、
楽器の搬入がつきものだ。

こうゆう時、男子部員が
特に活躍する。

重たい金管楽器や、大きな打楽器

トラックへの搬入が終わる頃には
男子部員は既に汗だくであった。

そんな僕らに対して女子部員は、
こうゆう時は、
男子部員たちを一斉に労ってくれた。








大会の幕が上がる。

事前情報としては聞いていたが、
地区大会の時点で、
この地区は激戦区なのだそうだ。






…全力は出しきった。
ミスは…正直、2点ほどあった。



結果発表の際には、
異常にピリピリした空気感が、会場に全体を覆う。






結果発表が始まった。
次々と結果が読み上げられる。






歓声や、落胆 泣き声




一つ一つの学校名と結果が読み上げられるたびに
結果に応じた 声が聞こえる。









うちの中学の番だ…






『○○中学 金賞!』
部員一同から歓喜の声が上がる!


わー!と僕に誰かが抱きついてきた。
愚者だ。
勢い余って、そのまま2人で倒れ込む。






愚者はこう言った。
『やったよ…!まずは一歩目だけど、進めたよ!』



半泣きの愚者の頭を、
僕は無言でウリウリとした。



そうゆう僕も、他から見たら、表情は変わっていないように見えていただろうが、
その実、気分は高揚し、
大変 嬉しかった。