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灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 12

入部してしばらくがたった。

吹部の方は、足を引っ張りつつも、
合奏に参加できるぐらいには慣れた。



その頃からか
愚者と女帝と刑死者こと僕は
また自然と3人で一緒に行動するようになった。



登下校や休日には、一緒に宿題もした。
久々な感じだ。


こんな日々がしばらくの間続いた。






そして、中学3年になる。


クラス替え。
またもや3人ともバラバラのクラス。


それでも3人の関係は以前までと、
何一切変わらない。


3年生になると、
2年生の時の荒れ具合は嘘だったように
学年全体が穏やかになった。


だが、事件はまたやってきた。




クラスメイトの男子が
僕と愚者や女帝との関係に対して、
しつこく尋ねてきた。


正直、ぶん殴りたいぐらいしつこかった…
が理性で我慢した。

話を聞いていると、
要はこうゆうことだ。


どうやらその男子は、

愚者とどうにかして
お近づきになりたいらしい。
だから橋渡しをしてくれ

とのことだった。





僕は正直、結果は見えていた。

だからそれとなく、
彼女はよしておいたほうが良いと伝えたが
その男子は聞こえていないようだった。



希望通り 放課後 部活開始前に
愚者との橋渡し役を実行した。



結果は…まさに予想通りだった。



愚者の男子嫌いは相変わらずだった。


明らかに嫌悪な表情をした後に、
若干キレ気味に、男子を追い払った。


その後の部活中も、愚者は不機嫌だったので
色々と大変だった。






また
3人一緒に帰りながら、
あの時何故 若干キレ気味だったのかを
聞くと、愚者はこう答えた。

『一人で声をかけられない時点でアウトな上に、
あんたを利用して、近づこうとして来たから…
なんだか思い出したら、さらにムカついてきた!』
愚者は吠えた。

女帝はというと、
譜面に目を通しながら
『うるさい。近所迷惑』と一言

僕はというと、
立ち寄ったコンビニで買ったアイスを
無言で齧っていた。