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灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 6

小学校の卒業式

女帝は、いつの間にかピアノも弾けるようになっていたらしく、教師の推薦で、歌の伴奏を終始していた。

愚者と刑死者こと僕たち2人は、
舞台に登壇する数名のうちに含まれた。

卒業と言っても、一部の児童を除けばほとんどが地元の中学へ進学。

僕達三人も同じだ。


正直、悲しくも無かった。
泣いている児童の方が一部であった。

悲しくはなかったが、6年間通った学校を去るのは、少しだけ寂しくもあった。

女帝は先生たちに演奏のことを褒められていた。
この時は、珍しく 歯を見せる笑顔だった。


一方、愚者はというと
式後であるにもかかわらず、
男子生徒とくだらないことで、また 軽く口論をしていた。

一通り、児童が居なくなると僕達三人は、揃って帰路に着いた。


その時に
『中学の制服が届いたら見せ合いっこしよう』
と愚者が言い出したので、到着予定日の翌日に集まる約束をした。

ところが、そこでも事件は起きた。


いつも通り、刑死者こと僕の家へ集まって、
制服お披露目会を行った。

入室すると、当たり前ではあるがセーラー服姿の愚者と女帝の姿があった。

新鮮であった。

僕はと言えばダボダボの学ラン姿を 案の定からかわれた。

そこで気づく
愚者は普段スカートをはかない。


愚者は『スカートは嫌』と言いながらも、僕や他の親に『似合ってるよ』と言われて、満更でもなさそうだ。

そのままなんでもない話しをしていると
なんだか3人とも変なテンションになっていったが

そんな中 やはり愚者は暴走した。