灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

愚者と女帝と刑死者と 3


小学校高学年にもなると
男子は男子は、女子は女子のグループに分かれるようになった。

ただ3人ともそれぞれ別のクラスだったけれども。

その頃になると誰が誰を好きとかそんな話しで盛り上がるようになる。
刑死者の僕といえば、告白されたことが2度あったが全て断った。

なんとなく
好きとかそうゆうものが
当時から僕には分からなかった。


女帝はといえば、見た目も良く、頭も良かったからか
かなりの頻度で告白されていたようなだが、
本人曰く、『同年代は全てガキっぽくてやだ』 とのことだった。


愚者の彼女は、こちらも色眼鏡無しに綺麗な見た目。
少し前までは知らなかったが、
彼女はウォーターだったらしい。
通りで外国人っぽいはずだ。

だが何故か、彼女は男子達が嫌いだった。

男子の方も、
自分たちに対して強く当たる彼女が嫌いだったらしい。


だが愚者は、刑死者の僕には
以前までと変わらず、悪態を付きながらも色々と付き合ったくれた。

他の男子の友達は
愚者は怖い奴とか言っていたけれど

僕には今まで通りと変わりない
本心は、本当に心優しい 幼馴染であった。


6年生になってからの初夏
事件が起きた。