灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

2015-12-04から1日間の記事一覧

愚者と女帝と刑死者と35

季節は初夏放課後今日はシフトがオフの日だ。…たまには、買い物でもして、ふらふらとしてみようかなと考えて歩いていると後方から声を掛けられた。赤髪と銀髪だ。赤髪『今日はバイトないんだな?珍しいなー そうだ! 俺たち、雑貨屋と本屋に行く予定なんだけ…

愚者と女帝と刑死者と 34

高校生活の方はなかなか気の合う2人とつるむようになっていた。その2人は男女の双子2人とも僕より一つ年上だが、同級生2人とも、髪を脱色し男の方は赤髪女の方はほぼ銀髪最初は怖い印象を受けたが赤髪とは授業の席が隣になったことがきっかけで、よくつるむ…

愚者と女帝と刑死者と 33

喫茶 からめる 小話 ①イケメン先輩さんと刑死者『先輩はその…ゲイなんですよね…?』 『そうだよ。現在 彼氏 募集中!』 『…(『彼氏』募集中なんだな?)』『あ、でもごめんねー』『??』『少年君はさ、なんとゆうか…可愛すぎて、タイプじゃない!』『…(ひと…

愚者と女帝と刑死者と 32

オーナーが、愚者と女帝に向かって自己紹介をした。彼女らも驚いていた驚くと同時、オーナーの話術に乗せられていく形で次第に話しが弾んでいった。僕は、それを端から眺めていた。そのまま1時間ほど愚者 女帝 そしてオーナーの3人が話し続けていた。…いつの…

愚者と女帝と刑死者と 31

世間はGWである。オーナーからの事前情報ではやはりこの時期は 店が混むらしい。『大変だろうけど、お願いねー!その分頑張ったら、お給料に色つけとくから♡』とのことだった。大型連休と言うことで様々な人から、遊びに誘われたがアルバイトがあるからと全…

愚者と女帝と刑死者と 30

『で?あんたはやっぱり断った訳と… ホントもったいないわねー。あの子、結構な優良物件よ?』これは女帝の言葉だ。僕は『まあね〜、可愛い後輩ではあるんだけどね〜…でもそもそもねー…』と返す。時期は3月下旬高校入学前に、色々と買い出しに回っている最中…

愚者と女帝と刑死者と 29

ふと目が覚めた。気がつくと、河川敷で 3人揃って眠り込んでいたらしい。太陽はかなり、高いところまで昇っている。恐る恐る、スマホの時間を見る。午前10時10分愚者と女帝はというと、隣でまだ眠っている。今日はまだ金曜日だ学校だってあるけどなんだろう…