灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

2015-11-30から1日間の記事一覧

愚者と女帝と刑死者と 7

愚者が女帝のスカートを『ウェーイ』とめくった!僕はというと ラッキー…と思うのが、もしかしたら正常な男子の反応だったのかもしれないが…逆である… この後の展開が容易に読めて、背筋が凍りついた。僕は 女帝の表情を盗み見る。なんの一言も発してはいな…

愚者と女帝と刑死者と 6

小学校の卒業式女帝は、いつの間にかピアノも弾けるようになっていたらしく、教師の推薦で、歌の伴奏を終始していた。愚者と刑死者こと僕たち2人は、舞台に登壇する数名のうちに含まれた。卒業と言っても、一部の児童を除けばほとんどが地元の中学へ進学。僕…

愚者と女帝と刑死者と 5

刑死者こと僕は、けっして、人付き合いが下手なわけでもないが、自ら人の輪に入っていくタイプではなかった。なので、用がなければ、机に座ってただ、ぼーっとしているような感じだった。野球チームでも、そこは大して変わらず、チームプレイはできるがやは…

愚者と女帝と刑死者と 4

6年生になってからの初夏事件が起きた。要はこうだ愚者の彼女が、クラスメイトの男子に『あること』を言われ、激怒してしまった。その結果、相手の頬をグーで殴った…らしい。当事者の保護者たちが学校へ来たりして、ちょっとした騒動となっていた。子供の喧…

愚者と女帝と刑死者と 3

小学校高学年にもなると男子は男子は、女子は女子のグループに分かれるようになった。ただ3人ともそれぞれ別のクラスだったけれども。その頃になると誰が誰を好きとかそんな話しで盛り上がるようになる。刑死者の僕といえば、告白されたことが2度あったが全…

愚者と女帝と刑死者と 2

小学4年生にもなると、なんだか今まで通りにいかなくなった。それぞれの道をバラバラに歩み始めていた。愚者の彼女は相変わらず、厄介だった。だがそれと同時に幼い頃から好きだった絵を本格的に学びたいと絵画教室へと通う傍ら、運動神経も優れていたため運…

力をもらいました! 『女の友情と筋肉』

今週のお題「今年買って良かったモノ」朝のテレビ番組などでも取り上げられていましたね!ツイ4で連載されている女の友情と筋肉なんと言うか…この漫画を読んでいると心の底の方から、底上げされてくる感じで元気をもらえます。12月中には3巻が発売予定のよう…

愚者と女帝と刑死者と 1

愚者はいつも厄介ごとを持ち込んでくる。愚者と女帝と刑死者は同い年で同じ地域に住んでいる親同士の付き合いもあり、いつもは刑死者の家に集まる 幼稚園の時、愚者は野良の子猫を拾った。女帝は当時から大人びていて『誰の家でも飼えないよ』と言い放つ。…