灰色の国 (くるー)

創作小説をはじめ、その他徒然と書いています。

泥の舟

 

「彼」は、他の大人たちと同様に、

成人すると、大きな海へ旅立ちました。

ある者は、もとからある力で「立派な船」の乗務員に

またほかのある者は、とても賢く努力家で、

その努力の結果、船ではなく「飛行艇」の乗員として旅立ちました。

 

そして今回の「彼」が搭乗した船は、「歴史と伝統」でひと際、名の通った船でした。

 

 

「彼」がその船に乗り始めてから半年、とある違和感を感じました。

「この船の航路は本当に、船長の言う方向へ向かっているのか?」と

しかしまじめな「彼」は、

小さな疑問を抱えつつも、日々の仕事に励んでいました。

疑問はありつつも「彼」は今、とても充実した日々を送れているからでした

 

 

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「彼」がこの船に来て1年、

突然、中堅の船員が『船を降りる』と言って去っていきました。

他の誰もが、多かれ少なかれ

不安に駆られつつも、それでも船を動かすために、みんなで仕事に励みました。

 

 

けれどもその一件を皮切りに、

半年後には「2等航海士」が、

さらに半年後にも、もう一人と、次第に「船から降りる」大人たちが増え始めました。

 

船長たちは、乗員の補充を行いましたが、

抜けてしまった穴は、そう簡単には埋められません。

 

 

「彼」をはじめ、他の乗員へも順番に、割り振りの仕事が増えていき、

次第にその割り振り分の重責から、

身体を壊す者も出てきました。

 

 

一人、また一人と脱落し、

それでも「船」は止められません。

 

 

「彼」がこの船に来て3年が経ちました。

「彼」もまた、限界に達していました。

 

けれども

『他の乗員もそれは同じだ』

そう思い「彼」は船から降りませんでした。

 

 

けれども「彼」は頭の中で、常々こう思っていました。

 

『沈みゆく泥舟を、沈没させぬよう、乗員全員でこぎ続け、船を動かしている。

そしてこの船にとどまる限り、沈む船をこぎ続けることに人生になる』のだと。

 

 

 

夏といえば…夏フェスでしょう!!!

今週のお題「わたしのモチベーションを上げるもの」

 

最近、まったく更新をしていなかったのですが…

 

私のモチベーションを上げるもの、それはやっぱり

夏フェス!!!

もっといえば、夏の野外ライブフェス!です!

 

フジロックサマソニつま恋 et cetera

 

夏はフェスの季節です!

 

そんな中、今年 参戦予定のフェスがこちら

 

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2018

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スイートラブシャワー

通称 "ラブシャ"や "SLS"です!

 

昨年の夏、抜けることのできない仕事と開催日が、見事にブッキング!

(当初は仕事のばっくれを考えましたが…)

泣く泣く、参加を見送りました泣

 

しかし、今年は(正直多忙さは増していますが)

上司へ「去年、行けなかったんです!今年こそ行かせてください!!」と懇願

 

上司も(必死さが伝わったのか)苦笑いしながら承諾してくれました笑

 

この"殺人的なまでの猛暑"のせいで、日々の仕事にも影響が出ていますが

夏フェス参戦を目的に

モチベーションを上げながら、なんやかんやと毎日を乗り切っています笑

スカートの裾

5月の終わり、週末でにぎわう繁華街、
いつもみたいに仕事仲間で飲み終わって、てんでに解散
ある人は旦那さんに迎えに来てもらって、

またある人はべろんべろんになった仲間を介抱しながら連れて帰る。
私と彼女はいつもみたいに、降りる駅こそ3駅違えど、最寄り駅まで一緒に帰る。
彼女は珍しく酔っていた。
おぼつかない彼女を、私は心配しながらも一緒に歩く。
顔は真っ赤で、両手を水平に広げておどけながら歩く。
彼女はいまにも転んでしまいそうだ。
私は彼女の手をつかもうとするが、私もまた酔っているうえに、自分と彼女の荷物も持っているため手元が狂い捕まえられない。

 

 

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「おっとっと…」と彼女が転びかけ、私は彼女のスカートのすそをつかむ。
彼女は転ばず(というかほとんど自力で持ちなおし)「よっと」と垂直に立つ。

彼女は次に振り返り、私を見た。
私は彼女のスカートをつかんでいる。

 

私はなんだか恥ずかしくなった。

彼女は「ありがと」と軽く返して、再び千鳥足で歩き出す。

 

私はやっぱり"普通"ではないのかな?
私は彼女が好きだ。


それでも、ほかの人や話で聞く「好き」ではないようで…
さっきの仲間みたいに所帯を持っている人みたいな好きではなく、だからと言って、私は、すくなくとも思い描く先までは、彼女の「最も近く」であり続けたくて
でも彼女と肌を触れ合わせたいわけでもない。
ほかの人ともそれは同じで
けれども彼女と一緒に居たくて

ふつふつと酔った頭で考えながら私は彼女と駅まで歩く。
こう考えるのも、もう何十回目か?

 

不意に彼女が、私の手を取り歩き出す。
子ども同士が手を取るように

何事もないように、彼女は私の手を取り、
取った手を、ぶんぶんと振りながら歩いてく。

 

彼女は「手が冷たいねー」なんて言いながら、おどけて歩く。

私は彼女の手の熱を感じながら、同時に自分の手が冷たいことにも気づく。

 

こんなやり取りも、もう何回目か?

 

彼女はきっと、私の"こんな気持ち"に気づいている。
私が彼女へ寄せている好意と、その"形"もなんとなく。

それでも変わらずこうやって、彼女は私の手を取ってくれる。

私は自分のことがわからない。

 

拝啓 "図書館のいばら姫"へ

今週のお題「あの人へラブレター」

 

5月23日が( こ・い・ぶ・み) つまりラブレターズのなんですね…

…初めて知りました…!!!

 

今回は、直近の恋文を綴りたいと思います、

お相手は…

 

 

狼少年は今日も嘘を重ねる(5) (ファミ通クリアコミックス)

狼少年は今日も嘘を重ねる(4) (ファミ通クリアコミックス)

狼少年は今日も嘘を重ねる (3) (ファミ通クリアコミックス)

狼少年は今日も嘘を重ねる(2) (ファミ通クリアコミックス)



ネタバレになるのもありますので、ここは割愛で…

 

漫画 『狼少年は嘘を重ねる』のヒロイン "外鯨葵さんへの思いを書きます。

 

外鯨さんへ

図書館のいばら姫と呼ばれていたあの頃の貴女は、それはそれはとても美しい存在でした。

…しかし、図書館のいばら姫ではなくなった今の貴女の方が、やはりとても魅力的です。

これからも、その笑顔を近くで見ていていたいです。

 

…なんてでした(*゚∀゚*)

 

 

 

 

…おかんっ!!

今週のお題「おかあさん」

 

母親に、何だかんだ言いつつも成人した今現在では、とても感謝しています。

うちの母(以降 おかん)に関するエピソードは、本当に ネタになるほど多くありますが

そのなかでも『感謝しているエピソード』と『笑えるできごと』を紹介します。

 

 

感謝のエピソード

『子どもの頃から家事を覚えさせてくれてありがとう』

 

小学校中学年頃には、自分の部屋の掃除と、一部の洗濯物は自分でやるように言われてやってました。

子どもの頃ですから特に疑問も抱かずにやっていて

高校進学時におかんから

『私は高校生の時のお昼の弁当は自分で用意していた。あんたも自分で用意するか、(昼代として)小遣い減らすかどっちかにしな』と言われ、

私はその頃から自分で弁当を作るようになり、

その頃、おかんも仕事の時間が増えたため、家族分の夕食などを作ることもありました。

 

そのおかげで今現在、炊事・家事は難なくこなすことができています(ドヤッ)

 

 

笑える話し

『愛犬の名前を呼び間違える』

実家には、今年で12歳になる犬がおり、今現在でこそ落ち着いたものの、とてもやんちゃな犬です。

年に2回は脱走を目論む奴で、よくおかんと私(くるー)で捕物帳をやってました笑

 

そして 今から1年前の年末、この犬がまた脱走を図りました。

その時 たまたま家の玄関外にいた私とおかんはそれを目撃、

その時、おかんはうちの愛犬の名前を呼ぼうとしたはず…なのに久々の脱走でテンパったのか?

愛犬の名前がでずに

 

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おかん

『あっ!…あ、えとっ… くるー!!!』

 

こともあろうに、隣にいる我が子の名前を、愛犬に向けて叫ぶのです!

 

おかんは自分で言っておいておかしくて笑いが止まらなくなっていました。

 

そんな愉快?な母ですが、改めて

ここまで育ててくれてありがとう^ ^

 

選んだ方が正しい

過去は変えられない

過去の楔が未だに残っていたとして

時がきたら 立ち向かわなければいけないこともあるし、

手放すか、忘れなくては行きていけない時もあると思うんです。

どちらも間違いはなく そして正しい。

 

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ただし、どちらかを選ぶ必要はあり

選んでしまったら

これが正しかったんだと突き進むしかないんだと思うんです。

「服を買うための服が無い問題」の深刻さ

 

よく冗談ごとのように

「服を買いに行く服が無い」って言葉がありますよね?

おしゃれな洋服店に入りたいけれど、その【おしゃれな洋服店】に入るためのそれ相応の服が無いから入れない

(大体の場合、正確には入りずらいだけなのだけれども…)

 

以前、Twitterリツイートで、この言葉は意外と冗談ごとではなく、近い言葉で

『知識を得るための知識がないために負の連鎖に陥る』なんて文言がありました。

 

今回は私がだいぶ以前ですが、聴いた「服を買うための服が無い」の、

また異なるパターンんをちょっと語りたいと思います。

 

それは「身分を証明するための身分が無い」です。

 

大多数の日本人は、生活するうえで家族や学校、会社などの「社会」に所属しているため、その所属しているという証書のようなものを持っています。

それは赤ちゃんでも同様で

会社員なら「健康保険証」や「社員証」「車の運転免許証」、子どもなら「学生証」や親などの(扶養者)の「健康保険証」または「母子手帳」など、少なくとも現代の日本は何かしらを所有する仕組みとなっています。

昨今では「マイナンバー制度」もあります。

(追記で外国人の場合でもパスポートというものがありますよね)

 

 

しかしながら、その「社会」に所属していない人はどうでしょう?

普段の生活上、私たちはあまりかかわりが無い故にイメージしずらいと思いますが…

 

実は「身分を証明するものが無い」人って、現代の日本でもいたりします。

 

実例を挙げるのならば

「数十年といった長期間、精神科などの病院に入院していた人が、退院をして地域で生活をしようとしました。

その人は身寄りもないためアパートを借りて生活を開始しようとしました。

(病院の相談員などが手伝いながら)賃貸の大家とは仮交渉が成立し「あとは身分証の提出を」と求められました。

しかしその人には諸事情で健康保険証はなく、その他の「証明書」なども病院生活では必要がなっかったため持っていません。

(戸籍も住民票も存在せず、国籍もかなり曖昧であったとのこと)

ここで行政(役所)へ赴き、市民課で「マイナンバーカードの発行をしたい」と伝えると、行政側から「(住民登録もされていないため)身分証を提出してもらわなければマイナンバーカードは発行はできない」と返答があったとのこと。」

(その時点で本人よりも病院の相談員が激怒したとのこと)

 

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結局、いろいろなアプローチや手段を取り、なんとか「身分証となりうるもの」を入手できたとのことでしたが

 

この時点で「マイナンバー制度ってなんだっけ?お年寄りや他に身分証を持っていない人が活用しやすいってふれこみじゃなかったっけ?」と思いました。

 

「服を買うための服が無い問題」の本質は、実はとても深刻な問題なんだと感じた一件でした。